「等」


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東京都立川市のシステム開発会社 株式会社コンフィック


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株式会社コンフィックでは、法令や条例の立法(法制執務)を支援する各種ツールを開発しています。
法令の中でよく使われる用語として「等」があります。
特に目的規定や趣旨規定には「等」が多く用いられていますが、条文の中にも「等」が含まれていることがあります。

法令用語ハンドブック(田島信威 著 出版:ぎょうせい)には、

人の権利・義務に関するような規定においては、解釈上困難な問題も生じるので「等」は使わないで、個別的に明確に書き上げて、疑義がないようにしなければならない。

と記されています。

この「等」が法令をわかりにくくしているのかも知れません。
海外の方が日本の法令を参照する際に「等」がわかりにくいという話を聞いたことがあります。
日本の法令を英語にて公開している、法務省 法令外国語訳データベースシステムの辞書検索にて「等」を調べると、以下のように使い分けるように例示されています。

【…等】
・ … etc. [ 見出し中に用いられる場合や、定義がなされている場合など、「等」の内容が別の場所に明示されている場合 ]
・ such as … [ 例示列挙など「等」の内容が明示されていない場合 ]
・ and other (things) with/of similar nature
・ or the like

日本語では「等」の一文字ですが、英訳の際には、その意味や意図により上記のように使い分けをする必要があります。
法令文だけではなく、わかりやすい日本語であるかどうかは、google翻訳”等”で正確に翻訳されるのかを見てみるのもチェック方法の一つです。

株式会社コンフィックでは、法令用語のチェックツールや法制執務業務を効率化する各種ツールをご提供しています。
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